| A:あります。土を使わない「引掛桟瓦葺工法」です。
今回の阪神・淡路大震災では、木造家屋の倒壊原因として瓦屋根の重さが挙げられていますが、神戸市を含め関西地区は、関東地区に比べ、建築基準法改正以前に建てられた古い住宅が多く、シロアリや腐朽菌による柱・土台など構造材の蟻害・腐食により耐力が低下していました。さらに壁配置の偏りや基礎部の接合不十分な構造に「土葺工法」による重さがマイナスに働いたと考えられています。
瓦の葺き方は、大きく2種類に分かれます。昔は、土を敷いたうえに瓦を葺く「土葺工法」のみでしたが、関東大震災以降、瓦の裏に尻剣(引掛爪)を付け、桟木に引掛ける「引掛桟瓦葺工法」が関東を中心に普及し始めました。「引掛桟瓦葺工法」は屋根の重量が「土葺工法」に比べ約1/2〜1/3と軽く(図参照)、建物に大きな負担をかけません。また、すべての瓦を釘打ちにする「耐震・耐風施行」の基準を作り普及に努める一方で、瓦自体の軽量化もすすめ、従来より約20%軽い軽量瓦も開発しています。

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